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2010
04
04

ああ、そうさ今週も本しか読んでねえ……

皆様おはようございます。ツンドラッヘです。4月になりましたねー。
新入生、新社会人、多いですねー(遠い目)

さて、今週は変則的に週中にオヤスミがありまして、昨日今日はオシゴトです。
というわけで、社会の新人さんたちにもお勧めな本の紹介など。

・「非情の海(上)(下)」ニコラス・モンサラット著 吉田健一訳 至誠堂出版刊


非情の海〈上〉非情の海〈上〉
(1992/12)
ニコラス モンサラット

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非情の海〈下〉非情の海〈下〉
(1992/12)
ニコラス モンサラット

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新人さんにお勧めと言いつつ、画像がない(笑)
それもそのはず、絶版です。
仕方がないので画像を……
100404_083246.jpg
どうですこのシンプル且つ趣深い表紙! 因みに文庫じゃないです。ソフトカバーの文芸書サイズです。ノベルより大きいですので、探す方は注意。
昔こういう翻訳小説シリーズがあったのですよ。ええ、オッサンの戯言です。

これ1992年が初版なんですが、なんと奇遇なことに「新品で」見つけましてね。思わず狂喜乱舞しましたよ。そしてさっそく読みふけりました。

「戦記物」というとスペックがどうの、作戦がどうのといった話だと思われる方も多いですが、そういうのではないんですよ。とりわけ英国の翻訳小説には多いのですが、基本的に戦場の中におかれた「人間」を描く物語です。この辺の比重が、「冒険小説」といわれるジャンルか「架空戦記」といわれるジャンルになるのかという分岐点かもしれません。あと、架空艦は登場しますが歴史は変わりません。
大西洋戦争、いわゆる船団護衛戦に関する「小説」では超一級の出来ですね。まず主人公達が乗り込むフネや、登場する脇役フネが渋い。フラワー級コルベット「コンパス・ローズ」、リバー級フリゲート「サルタッシュ」、V&W級駆逐艦「ヴァイパラス」……さあ、派手な海戦ものが好きな方はまずここで脱落です(笑)
そして、大戦果もなく、勇気あふれる突撃もなく、ただ乗員たちは戦時下に必死で生き、死に、結婚し、狂い、安堵し、家庭に悩み、上司に困り、ちょっとした出会いに喜び……そう、描かれるのは「日常」です。それも、私やあなたのとそうたいして違いのない「日常」。舞台が戦時下で、彼らの仕事が海軍の船乗りというだけ。そこが熱い! いやあ、色々と勇気づけられるお話です。新社会人の皆様には必読書にしたいですね! 色々な意味で!

……模型と関係ない? いえいえ。当方は「艦船模型ブログ」ですから、そこは抜かりなく(笑)
100322_142450.jpg
ほらほら、いま建造中のフネはなんでしたっけ?

そう! 「リバー級」なんですよ(笑)

次行きます。

・「駆逐艦魂」水木しげる著 小学館
駆逐艦魂駆逐艦魂
(2008/12)
水木 しげる

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復刊された貸本戦記漫画の傑作、「駆逐艦魂」です。
(昔、貸本屋という商売があったんですよ。私が子供の時分にはね。漫画を貸してくれるんです。20円とかで)

実はツンドラッヘは水木しげる先生がどうにも苦手でしてね。あの気持ち悪いおどろおどろした絵柄がどうもなじめなかったんですが、先週NHKで再放送された「総員玉砕せよ!」を観ましてね。香川照之さんの迫真の演技に感動しまして。前から気になってたんですが、ようやく購入してみました。
妖怪漫画で有名な著者ですが、この「駆逐艦魂」はそういう絵柄じゃなくてびっくりでした。どっちかというと戦時下の「少年倶楽部」の漫画とかに近い絵柄ですね。こういう絵柄なら読める(笑)
そして、物語は太平洋戦争最中に揚子江でちっぽけな掃海艇に乗って爆雷漁業に励む「水木少尉」の日常から始まります。
どうですか、この偏屈っぷり! タイトルが「駆逐艦魂」なのにいきなり河川艦隊の掃海艇で漁業してるんですよ! すごいよ水木先生。そして謎の転属を遂げた主人公が乗り組むことになったのは、ラバウルに在泊している駆逐艦「旋風」であった……というあたりから、ソロモンの激闘に巻き込まれていくのですが、ここからも話は大戦果! 万歳! とならないのが魅力。人生ってそんなものなんですよ、新社会人のみなさん。
劇画タッチで描かれた夜戦の様子が、真に迫って心を抉ります。
あ、因みに駆逐艦「旋風」は特型ですね。現在の目から見れば緻密に描かれたわけではない絵ですが、その辺はすぐに読み取れるというのが本当の「画力」なのかもしれません。やっぱり巨匠って凄い。


なんか暗くなってしまいましたね。
では! 新社会人のみなさんに明るい希望を持たせる一冊を最後に

・ジャイアントキリングエクストラ

ジャイアントキリング発サッカーエンターテイメントマガジン GIANT KILLING extra Vol.01 (講談社 Mook)ジャイアントキリング発サッカーエンターテイメントマガジン GIANT KILLING extra Vol.01 (講談社 Mook)
(2010/04/01)
講談社

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ブログの趣旨と反するのでこれまで黙ってましたが、ツンドラッヘはかなりのフットボール馬鹿でして。
といっても、やる方ではなく見る方専門ですが。
4月からNHKBSでアニメ化される「GIANT KILLING」の特別版。というか、漫画の編集者がサッカー雑誌作ってみましたという異色のサッカー雑誌ですね。特集はもちろん、監督特集。
普通に青春とか最強の敵とかそういうのではなく、フットボールって人生そのものなんだよね。という枯れた、しかし飽くなき挑戦の視線でサッカーを愛する人にはお勧めな作品なんですが、サッカーを人生とすると、監督ってのは自分の上司、あるいは自分が管理職ならば自分自身といってもいいでしょうね。これから新社会人になられる方には、ぜひそうした「上司」の視点を学んでいただきたい。そして、時折出会うんですよ。「凄い上司」ってやつに。そういうときの「場」の空気の変わり方とか、自分の人生観を根本から覆される感覚とか、そういうのを味わうのもまた、これからの楽しみなんじゃないでしょうか。たまにあるんですよ。自分の人生のなかでも「ジャイアントキリング」を起こせる瞬間ってのが。だから辛くても、希望は忘れないで日常に励んでいきたいですね!

え? 雑誌の出来の方? まあ、ねえ(笑) 入門書としてはこんなもん? かな。

そうそう、今年はW杯ですしね。新社会人のみなさん、とりあえずそこまでは頑張ってみましょうよ。ね?

というわけで、今回は新社会人向けの本のお勧めでした。あー、でもここ読んでる人って、新社会人というよりは「旧社会人」という人ばっかりなんだろうなぁ(笑)
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Comment

  1. ただいま「非公開コメント」も受付中です。
  2. 駆逐艦魂

    2010/04/04(Sun) 10:48ぷーかん [ URL|Mail ]

    私もこの本もってますよ。
    やっぱり艦船ちゃんというべきか、中も見れず金もないのに衝動買いした記憶が。
    実にニッチな設定で始まる導入部にただ者ではない感を覚えたものです。
    その後の急展開、ドンパチを経て、ラストの方向性はまあ時代が時代なんでしょうが・・・。

  3. Re: 駆逐艦魂

    2010/04/06(Tue) 23:57ツンドラッヘ→ぷーかんさん [ URL|Mail ]

    コメントありがとうございます!
    もってましたか(笑)

    > 実にニッチな設定で始まる導入部にただ者ではない感を覚えたものです。
    ですよね。というか、ありえませんよねあの冒頭部。じつはあのまま掃海艇配属が続くというのも私は読みたいですが(笑)
    > その後の急展開、ドンパチを経て、ラストの方向性はまあ時代が時代なんでしょうが・・・。
    「駆逐艦魂」ですからね。そういう終わり方でないとやっぱりだめなんでしょうなあ。しかし生き残った……というくだりがなんとも哀しい余韻を残しますよね。ただもう勇壮というだけではなく。

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