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2009
10
12

初心に帰ってみよう

「巡洋艦入門」 佐藤和正著 光人社NF文庫

入門、って、あんたいくつで何年海軍オタクやってんだよという突っ込みも聞こえてきそうですね。
先日古本であったので思わず購入。
たまには初心に帰ってこういう本もいいものです。
NVNC鋼板とか、あらためて気付いた点もあるし。むかーし、図書館でハードカバーのこういう本ばっかり読む変なガキだったので、その頃からすると文庫で図版入りのこういう本を手に入れられるというのは結構大事だと思います。ゴトランドの図面とか初めて見た。うわー造ってみたい。ビスマルク目撃したい。なんてね。
最近「巡洋艦ってなんだろう?」というテーゼ的な疑問が芽生えていたこともあって、楽しく読めました。でもやっぱり日本の重巡って、間違ってますよね。決戦補助兵力として造っちゃだめなんですよ、こういうフネは。戦艦の代理には絶対ならない。特定条件下での優劣を競う、一番目的の困るフネの造り方です。決戦用に取っておかなければいけないし、かといって、戦艦ほどには戦況に絶対的な影響力を持たない。

あ、勿論、重巡が嫌いなわけじゃないですよ?
素晴らしいデザインと世界に誇る重武装だと思ってます。寧ろ、色々詰め込んだ感のある巡洋艦は好きな艦種です。特定カテゴリーでの建艦競争なんかは平和な時代の海軍としてはなかなかいい予算獲得手段だと思いますし。
ただ、その望んだ特定条件外で戦わざるを得なかった彼女たちを、不憫だとは思います。
そういう意味で、多分「大淀」は逆に図らずも正しい方向だと思いますね。長大な航続距離。高速。偵察能力。指揮通信能力。巡洋艦とは本来こういうものでしょう。
戦後の護衛艦なんかを見てると、通商保護という目的に合致した要求性能というのはまさに巡洋艦に求められたものだと思います。まあ、決戦主義の帝国にそんなもの求めちゃいけないわけですが。

「こんごう」とか「あたご」もいいですが、実は護衛艦隊に本当に大事なのも普通のDDやDDEだったりするのではないかな。なんて。イージスじゃなくってもいいじゃない。
艦隊決戦も、飽和航空攻撃も、もはや過去のおとぎ話なんじゃないかな。


巡洋艦入門―駿足の機動隊徹底研究 (光人社NF文庫)
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Comment

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  2. No title

    2009/10/12(Mon) 10:08夜想亭 [ URL|Mail ]

     私も最近、何気に気になって購入しようか迷っている本です。
     というのも、欧米の巡洋艦を作っていると逆に日本の巡洋艦の異質さに気がつき始めたもので。
     「最上」級あたりまで、重巡は夜戦での決戦補助としての雷撃重視型。軽巡は教導駆逐艦なので砲戦力は弱かったり。
     対して、英は通商保護。米は、日本への対抗上砲撃重視型。
     仏伊ソに至っては、重巡、軽巡の区別の意味が薄い気がします。雷装が弱いので軽視されていますが、意外と使い勝手は良さそうなんですよね。

     コストパフォーマンスが良く、汎用性の高い艦船の方がやっぱりイイのでしょうかね。そういう意味で、主力艦的なイージス艦よりも汎用性が高く派遣任務でも大活躍のDDの方が時代にマッチしているのかもしれません。

     

  3. →夜想亭さん

    2009/10/12(Mon) 23:17ツンドラッヘ [ URL|Mail ]

    ひょっとして興味があるんじゃないかなとは思いましたが、やぁ、やはりそうでしたか。そんな気がしました(笑)
    相変わらずのシンクロ率です。

    私が気になるのは、日本の場合、異質なのは20.3㎝砲に対する依存度ですね。無論、雷撃戦重視型というのもお家芸的に異質ではあるのですが、なんで砲のサイズにそんなにこだわるのか。
    散布界からしても発砲遅延装置をつけても限界ラインの低い砲ですので、いっそ15.5㎝砲という優秀な砲が出来た時点でそれを主力にすればよい、というのは後知恵的発想なわけですが。予算とか絶対下りないだろうなあ。結局全部流用してるし。貧乏海軍の哀しさですかね。
    結局、砲のサイズや、重巡・軽巡という区分すらも、気にしていたのは日米だけだったのかもしれません。
    英は予算と防備の必要なシーレーンの長さ的な問題で、装備を軽くしてでも安上がりに量産したがりますし、それをうまく使いこなす。手に余る事態になれば、戦艦を出す。仏・伊・ソはおそらくオールマイティ艦を目指してますね。特徴が様々で興味深いですが、それが方向性を定めるために色々造ってみた結果なわけで。あ、イタリアはあと、スタイル重視です。おかしいです。だってあんなに格好良くしなくてもいいじゃない(笑)

    現代戦は実は苦手範囲なんですが、敢えて何かを言うならば、名前は駆逐艦であれ、フリゲートであれ、護衛艦であれ、本来の意味での「巡洋艦」が各国の主力艦になりつつあるのではないでしょうか。海軍は金食い虫ですから、限られた予算と技術の中でやりくりすると、結局汎用性というのは最も重要なファクターであると感じますね。

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