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2009
10
01

駆逐艦をちょっと真面目に造りたくなります。

本日の一冊。

 戦記ものでよくあるのはやはり指揮官や艦長の手記ですよね。あと、航空機の搭乗員のかたの回想録。海軍高官のかたの回想なども、やはり全体を俯瞰するという意味においては非常に有意義なものですが、しかし、海軍の水兵から見た実際の駆逐艦乗りの生活と戦いというのも、別の側面から見える真実の貴重な記録です。
 今日は、そんな一冊。特型駆逐艦「雷」に乗り組んだ若き水兵の青春と、その周りに集まる同じく水兵や下士官の物語。
 招集されて苦労して……という手記も結構見ることが多いのですが、この本はそういった苦労話ではなく、無論、命を懸けた悲惨な戦争の中でも、その船乗りの日常「生活」をいきいきと描いた中々お目にかかれない良書であると感じます。開戦から南方攻略作戦、そして激闘のソロモン海、果ては霧のアリューシャンまで、駆逐艦乗りは何を感じ、喜び、そして泣いたのか。作者やその周囲の仲間たちの軽妙なやりとりの語り口が「兵隊やくざ」を連想させますが、志願者たちの海軍とはこういうものであったのかと改めて意識した作品でした。こういう古参兵に支えられているからこそ、海軍の精強さには定評があったのかと。
 なお、最近有名になった話題の本、工藤艦長の「敵兵を救助せよ」の場面も、その救助にあたった当事者として描かれています。
 艦がただ戦いの道具ではなく、そこに生きる人たちの「居場所」であったことを強く感じさせるお勧めの作品です。

特型駆逐艦「雷」海戦記―一砲術員の見た戦場の実相 (光人社NF文庫)
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